モンゴル旅行記 堀込雅彦

堀込雅彦 2022年7月15日から22日

モンゴル旅行記

2022年7月15日
1日目 今日から18回目のモンゴル乗馬ツアーが始まる。新型コロナの影響で成田空港内は人影も少なく、レストランもショップもほとんどが休みであった。数少ないお店を探し軽食を済ませ、出国審査を経て出発ゲートへ向かう。モンゴル航空は1番奥でとても時間がかかった。機内に入る、空席はほとんど見られなかった。飛行機は滑走路へ、まもなく離陸し5時間30分でウランバートルに到着。昨年7月新たにチンギスハーン国際空港が開港した。以前の空港とは違い近代的でモダンな感じがした。友達のトゥルと弟のバットが出迎えてくれた。握手をして3年ぶりの再会に感激を覚えた。今回のメンバーは、日本人参加者はモンゴル乗馬経験者3名、小学6年生1名とモンゴル人ガイド2名である。空港を出て今晩宿泊するツーリストキャンプへ向かう。ウランバートルから東へ、チンギスハーン騎馬像の近くまで行く予定だ。空は夕闇になりアスファルトの道路を突っ走る。左に高さ40メートルの巨大なチンギスハーン騎馬像が照明に浮かび上がって見えた。この近くにツーリストキャンプ「オルティ トルゴイ」がある。時間は午後10時を過ぎていた。立派な食堂に入り、まずはビールで乾杯「トクトーイ!」(モンゴル語で「乾杯!」) 生きていて良かった。食事を済ませ、疲れているのですぐにベッドに入り、いつの間にか夢の世界へ。深夜、雨が降っていたような感じ…夢なのかな?
 
7月16日
2日目 鳥のさえずりと天窓の光りで目を覚ます。外に出てみると、やはり夜は雨が降ったようで草木は雨粒を溜めていた。顔を上げると真っ青な空に白い雲が見えた。いいぞ!浮き浮きしてくる。朝食を済ませ車に乗り2時間ほどアスファルトの道を素っ飛ばし、その後道なき道を2時間ラリーが終わってたどり着いたのは今回馬を借りる遊牧民のゲルだ。家族に迎えられ中に入る、家族は両親と子供4人それに祖父、ストーブの上には大きな鍋にいっぱいの肉が料理されていた。この肉は早朝に羊を解体して我々の為に料理してくれた。ミルクティーも頂き、お肉も臓物も尻尾まで美味しく頂いた。ゲルを出てツーリストキャンプ「ムングン アグット」へ向かう。大きな川の岸辺で見えてきたのは、岸から岸へワイヤーが張ってあり川には車を渡す渡り船があった。これはモンゴル共和国の頃のソ連製の渡り船で今も現役で使われている。手動で係りの若者が操作し車と私達を向こう岸へ渡してくれた。初めての経験だ! また車に乗りガタガタ道を20キロ程度でツーリストキャンプ「ムングン アグット」に到着。このキャンプは沢の中にあり草原地帯ではないので蒸し暑さを感じた。花は咲き乱れているが虫が多い。午後から待望の乗馬が始まる。馬は大きめで乗り心地はいい。沢に沿って小高い丘に登る。気温は高い、暑い。小さな虫が馬の周りを飛び交う。特に馬の顔の周りは沢山の虫で、馬は激しく頭を振り虫を払う。それとアブがお腹などに止まり噛みつく、馬は尻尾を振り体を震わせてアブや虫を払う。帰り道は駆け足で帰る。
大きな川の岸辺で見えてきたのは、岸から岸へワイヤーが張ってあり川には車を渡す渡り船があった。これはモンゴル共和国の頃のソ連製の渡り船で今も現役で使われている。手動で係りの若者が操作し車と私達を向こう岸へ渡してくれた。初めての経験だ! また車に乗りガタガタ道を20キロ程度でツーリストキャンプ「ムングン アグット」に到着。このキャンプは沢の中にあり草原地帯ではないので蒸し暑さを感じた。花は咲き乱れているが虫が多い。午後から待望の乗馬が始まる。馬は大きめで乗り心地はいい。沢に沿って小高い丘に登る。気温は高い、暑い。小さな虫が馬の周りを飛び交う。特に馬の顔の周りは沢山の虫で、馬は激しく頭を振り虫を払う。それとアブがお腹などに止まり噛みつく、馬は尻尾を振り体を震わせてアブや虫を払う。帰り道は駆け足で帰る。
午後から待望の乗馬が始まる。馬は大きめで乗り心地はいい。沢に沿って小高い丘に登る。気温は高い、暑い。小さな虫が馬の周りを飛び交う。特に馬の顔の周りは沢山の虫で、馬は激しく頭を振り虫を払う。それとアブがお腹などに止まり噛みつく、馬は尻尾を振り体を震わせてアブや虫を払う。帰り道は駆け足で帰る。
夕食の時間、今までモンゴルに来た時の食事よりも内容はレベルが上がっている。野菜もたっぷりあり味付けも素晴らしい。ビールを飲み、馬の話しで盛り上がる。給仕をしてくれた女性が歌を歌ってくれた。彼女はモンゴルのオペラ歌手で夏休みでバイトに来ているようだ。本格的な歌曲を歌ってくれた。伸びやかで素晴らしい歌声で感動した。今度は日本を代表して小学生が「カウンターテナー」の美声を聴かせてくれた。オペラ歌手の彼女も素晴らしいと笑顔で拍手を送ってくれた。それと身軽な体でヒップホップやディアボロ(中国コマ)を披露し皆んなの喝采を受けた。彼は音楽の才能もあり天才的な少年である。とても楽しい夕べであった。
今夜はこれからだいぶ寒くなるのでゲルでは心配だとの事「ログハウスがあるのでそちらで寝てください。ストーブを焚いて寝ると大丈夫だよ。」と言われ、ゲルから必要な荷物を持ち移動、二階建てのログハウスでゆったりしている。日本人はそこで寝る。
7月17日
3日目 今日の天気も日本晴れ、違うか!モンゴル晴れだよな。馬に乗り草原を目指して行く。様子を見ながらゆっくり走る。子供は早速バットと駆け足の練習。遥か向こうに山が見える。山の上に1本の松の木があり、そこを目指し進む。登って行くと松の木は重なって見えたようで奥にもう1本ある事が分かった。360度パノラマでとても見晴らしがよい。大自然の空気をお腹いっぱい吸い込み邪気を吐き出す。気分は最高!休憩が終わり山を降りる。平原で馬に気合を入れ走る、風を切るのが心地よい。午後は近くの川原で馬に水を飲ませる。午前中ちょっと練習しただけで子供はすぐ駆け足ができるようになった。午後には皆んな一緒に行動する。子供は上手いもんだよな、バランスをとり馬に気合いをかける「チュ!チュ!」これはモンゴル語で「早く!早く!」の意味である。馬にも慣れて楽しんでる。
7月18日
4日目 今日も草原を目指しゆっくりと進む。どこまでも続く大草原、心が晴々する。しばらく進むと、なだらかな大きな川が見えて来た。小高い丘の上で休憩、とてもゆったりとした感じで心地よい風が体を通り過ぎてゆく。ペットボトルの水をゴクゴクと飲み干す、ビールじゃないけどとても美味い。休憩が終わり皆んなが馬に乗る。ここからは馬に気合いを入れてスピードを上げる。「チュ!チュ!」皆んなが競争だ。気分も盛り上がり、馬は最高だ!ゲルに帰ったのは2時を過ぎていた。今日もビールで乾杯、疲れた。モンゴルの太陽は容赦なくジリジリと体に迫ってくる。日中は気温が高すぎるので5時頃までゆっくりと昼休みをとる。疲れを感じていたので休もうと思ったら、皆んなは遊牧民のゲルで馬乳酒を飲みたい、それと近くの川で魚釣りをする話しがまとまり出かけた。僕はゲルで身体を休めた。どのくらい眠っていたのか…ゲルの外で人の声が聞こえてきた。釣りから帰って来たようだ。馬乳酒は飲みやすく口々に美味しかったと言っていた。釣りの方は魚は釣れず「ぼうず」で帰って来た。夕食はビールで乾杯、五臓六腑にしみ渡る。今夜は馬乳酒があるのでトゥルとバットで「デンベー」をしてくれた。デンベーは歌を歌いながら指で数を出してく遊びで、5回勝負で負けた方が馬乳酒を飲む。今回はバットが負けて馬乳酒を飲む事に。ホントは馬乳酒を飲みたくて負けたのかな。その後トゥル達のゲルに行って、明日ウランバートルに帰る親子の送別会をした。歌を歌ったり小学生のディアボロ(中国コマ)、トゥルのリンベ(モンゴルの横笛)の演奏をしみじみ聴いた。
7月19日
5日目 早朝 小学生と母親がウランバートルに帰る。バットの車に皆んなが集まる、ツーリストキャンプのお世話をしてくれた彼女が小さなバケツにミルクを入れて来て車のタイヤに少しづつ刷毛でぬってくれた。これは帰りの安全を願って行なってくれた。モンゴルの昔からの言い伝えである。モンゴル民族の優しさを感じた。
バットの車を見送り我々も次のツーリストキャンプへと向かう。渡し舟で戻り道なき道を2時間進み、ツーリストキャンプ「ハーン ヘルレン」に到着。このツーリストキャンプは以前2回ほど来た思い出がある。この場所は近くに大きな川が流れていて、雰囲気がとても良い場所である。お気に入りのポイントの一つだ。馬に乗り川辺を優雅に行く、爽やかな風、鳥の鳴き声、ハーブの香り、川から離れ草原へ馬を走らせ風を切る。近くに大きな鳥が死んだ動物の肉をついばんでいる。羽を広げると2〜3メートルもありそうな鳥だ。種類はわからないが驚いた。モンゴルには沢山の野生動物がいる、狼がその頂点を君臨し大きな角を持つ山羊やハリネズミをはじめ珍しい動物が生活を繋ぎ続け、大地のエネルギーが満たされてくる。深呼吸をする気力が満ち溢れる感じだ。この感じを得るために何回もモンゴルへ足を向ける。それとモンゴルの人の心優しさに触れる事も魅力の一つになっている。
7月20日
6日目 今日は前回来た時に一緒に馬に乗った遊牧民も共に出かけた。風が強く走りづらかった。でも最後なので馬に気合を入れて爆走。今年は帰国する前日にウランバートルの病院でPCR検査をして陰性であれば出国する事ができる。このような事があるので、草原にいる期間が短くとても残念だ。草原最後のビールを飲みながら暮れてゆく西の空を窓越しに仰ぐ、草原の一日が過ぎて行く。
7月21日
7日目 朝早くから荷物をまとめ、ツーリストキャンプに別れを告げ一路ウランバートルへと帰る。10時半頃、病院でPCR検査をし買い物へ、市内はあちこちで車が渋滞してて移動に時間がかかる。お昼は信州にある味噌ラーメン店がウランバートルに店を出した事を知り早速探しに行く。大きなビルの3階で、入口ののれんには大きく平仮名で「みそ」と書かれ、店内はモンゴル人で賑わっていた。ラーメンはとても美味しく満足した。
ホテルに到着。疲れているので夕食までの時間はベッドでひと休みする。午後7時過ぎにトゥルが車で迎えに来てくれた。草原で親子と先に帰ったバットも来てくれた。トゥルの奥さん・お姉さんのバトマー、久々に会ったが相変わらず2人とも美人である。バトマーも日本語はベラベラで昔の話しで盛り上がった。そこへ友達のタミルが顔を見せてくれた。相変わらずの元気さだ。時はあっという間に過ぎ去り、再会を願いつつ固い握手をしてそれぞれ別れた。
とうとう明日は帰国日だ。ベッドに入り夢の世界へ…突然 雷が鳴って物凄い音とバケツをひっくり返すほどの豪雨だ!まるで空が割れるような音がした!日本では味わった事のない激しさにすっかり目を覚ましたが、いつの間にかまた夢の世界へ。
 
7月22日
8日目 朝、目覚ましで飛び起きる。荷物を点検し、フロントロビーでトゥルの迎えを待つ。しばらくして車が到着、トゥルも眠そうである。申し訳なく思う。チンギスハーン国際空港までは高速道路で時間もあまりかからないで到着。トゥルに感謝を込めて固い握手をし、また来年お願いしますと頼み別れた。一番寂しい時だ。僕にとってモンゴルは、こころの故郷なのだ。大自然と心温まる人間性に満たされたひと時であった。また来年も来るからね…っと祈り飛行機に乗る。

299-318 toot, Khan-uul district 20th khoroo Ulaanbaatar, Mongolia | [email protected] | +(976)8072-8055

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