遊牧民は季節ごとに草原を移動しながら家畜を放牧するのはなぜでしょうか。
第一の理由は、牧草地を追いかけて草の豊富な場所に移動するためです。食べつくされた牧草地を回復させる必要もあります。家畜の頭数が多ければ、十分に食べるためにさらに遠くまで移動することになります。
第二の理由は、中央アジアの遊牧環境の特徴が極端だからです。一日の昼夜の気温差は20度、夏と冬の気温差は100度にもなります。標高差もあり、植生、植物の多様性、湿度、風向きなどに極端な自然環境を生み、それを補うために移動するのです。冬は標高の高い暖かい場所、夏は標高の低い涼しい場所に移動します。
第三の理由は、遊牧民に飼われている五種類の家畜が、それぞれ異なる草を好むことです。年と季節と気候により、それらの草の成長は異なります。秋にしか育たない草、五年に一度しか育たない草など、貴重な植物を機会を逃さずにそれぞれの家畜に十分食べさせるために移動します。