モンゴルの肉について

ナムハイ トゥルトグトフ

モンゴルの肉について

モンゴル人の肉に対する考えは旅行者とは違っています。ほとんどのモンゴル人は脂肪のない肉は美味しくないと考えています。
モンゴルの家畜は一年を通して草原で自由に草を食べて育ちます。厳しい気候に適応した野性動物と、人間に飼われている家畜とのハイブリッドです。モンゴル以外の多くの国では家畜を放牧しないで、穀物による栄養価の高いエサを与え柵の中で運動させずに太らせるため、コレステロール値が高くなります。自然の中で多くの種類の草を食べ、自由に動き回って育つモンゴルの家畜は、脂肪分が少ない上に脂肪が分解されていて血管が多く、美味しい肉になります。ストレスが少ない家畜の肉は品質がよく、脂肪分を食べても消化されやすく、味がよいのです。

 

モンゴル人は昔から五種類の家畜の中でも特に羊の肉を大切にしていて、一年中いつでも食事に取り入れています。モンゴルの羊は80種類以上の植物を食べ、そのうち30種類は薬草です。そのため筋肉はきめ細かくて味がよくなります。出産した母親に新鮮な羊肉のスープを飲ませ、赤ちゃんを羊の骨のスープで洗って、羊の尾の脂肪を生で口に含ませて、おしゃぶりのように吸わせるといった伝統があります。

 

羊の尾に含まれるビタミンD、C、A、Kは、疲労、様々な中毒、アレルギー、貧血などから体を守ります。羊の尾と胸の脂肪は、不飽和脂肪酸が多くて固まるのが遅く、栄養価も高くてカルシウムが多いことが知られています。羊の尾の脂肪を吸わせた子どもは風邪をひくことも少なく、丈夫になると言われています。

 

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