テント泊ツアーの特徴と利点

ナムハイ トゥルトグトフ

テント泊の特徴と利点

モンゴルは遊牧牧畜の国で、国土総面積の80%が牧草地です。モンゴルは恐らく、家畜の牧草地が民営化されておらず、国家によって保護されている世界で唯一の国かも知れません。内モンゴルにおける牧草地の民営化により、伝統的な遊牧畜産スタイルが失われ、遊牧民や家畜、また環境にも悪影響を及ぼしています。遊牧畜産の基本は牧草地であり、牧草地がなくなると遊牧畜産は絶滅の危機に瀕します。だからこそ、何千年にもわたって遊牧民が牧草地を大切にし、守り続けてきた伝統が、今のモンゴルに手つかずの自然が残されている秘密と言っても過言ではありません。モンゴルにとって、遊牧文化と牧草地である広大な草原が、現代において観光客を惹きつける主な商品となっている。
観光業の成長により、近年多くの観光キャンプが設営されています。しかし、自然の名所や美しい景観の所に無造作にキャンプ施設が集中し、柵が作られたり、セメントの建造物が建てられたりすることで、モンゴルならではの原風景が損なわれ、土壌や水質の汚染が引き起こされています。
テント泊、テントの中からの風景
弊社では、ツーリストキャンプの宿泊施設を中心としたツアー企画をしてきましたが、近年のテクノロジーの進歩によるテントやベッド、キッチンなどのキャンプ用品の開発が進み、野外でも都市部同等の質の高い快適な環境を提供できるようになりました。果てしなく広大な土地に自由気ままに暮らしてきた牧畜民たちは、独特の「野宿文化」を生み出しました。我々は、この野宿文化を観光業に活かし、お客様にテントステイのツアーを提案しています。防水や防風仕様で風雨に強いテントやその他の高品質の旅行用品があれば、中途半端なキャンプ施設に劣らず快適な環境を作り出すことが可能です。観光トップシーズンには、ツーリストキャンプ施設が国内外の観光客で溢れていますが、テントステイツアーだと、キャンプ場の都合上、車で遠くまで移動する必要もなく、人や車の往来から離れら、美しい自然の中で好きな場所にテント泊まりしながら、大自然を思う存分満喫できるという大きなメリットがあります。土地(牧草地)が私有化されていないモンゴルならではの「テントステイツアー」の新たな可能性が開かれており、今後もこのタイプの旅行は盛んになっていくことでしょう。
 
静かなモンゴルの草原で、花々を枕に、星空を掛布団に、遊牧民の食事を食べながら過ごす「自然ホテル」は、世界で最も高級なホテルとも言えるでしょう。
日が沈む前にテントを張って宿泊する。。

299-318 toot, Khan-uul district 20th khoroo Ulaanbaatar, Mongolia | [email protected] | +(976)8072-8055

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